特定非営利活動法人エイワントラスト

NPO設立の思い 

高齢者を孤立させない 孤独にしない もう一つの大きな家族
時は1960年代、70年代。当時の親たちは、自分が満足に教育を受けられなかったという思いが強く、子供達にはせめて高等教育を受けさせて、安定した職業 に就けさせる。そうした子供たちの大半が大都会の人となり、地元にはほとんど帰ってこない。
特別養護老人ホームに入居されているおばあちゃんがぽつりと一言。
『6人も子供を育てたのに』
孤独になるとストレスが増し、健康に与える影響は一日たばこ15本に匹敵し、心臓病発作のリスクを32%上昇させる(アメリカ公衆衛生局)
単身高齢所帯が増えているが、住まいが借りられなかったり、介護施設への入居を断られたりして漂流するケースが増えている。2025年問題(団塊の世代が後期高齢者になる)から発する高齢者社会の進行はこうした傾向をさらに強める。低年金問題(国民年金は満額もらえたとしても6万円台)もこれから顕在化するだろう。こうした皆さんの衣食住充実のため、生きがいのためにワンストップで相談に応じ、具体的に対応するシステムを作りたい。

役職定年を終えたある人の日課
朝 犬の散歩 昼 犬の散歩 夕方 犬の散歩 それ以外は閉じこもり
ちょっと庭の草を引いたので昼から缶ビール
こうした中高年の男性が深刻。終身雇用と長時間労働。会社関係のみの生活を 過ごしてきたことで肩書を離れた水平なコミュニケーションが苦手となる。人は役割を失った時に確実に老いさらばえる。高齢者の居場所を作る、何でもいい、役割を作る。高齢者の自助組織(デンマークには高齢者自助組織エルドラセイエンという組織があり活性化している)までいければなおいい。

長寿社会が昔のように寿がれる時代を作る
長寿はコストではない。医療介護 従事者は高知県に4万人もいる。雇用を生む立派な地場産業である。

理事長 野村栄一